アクリルキーホルダーとプラバンキーホルダーの違い

オリジナルキーホルダーを作りたいけど、アクリルで業者に注文をするか、プラバンで手作りをするか迷いますよね。そこで、アクリルキーホルダーとプラバンキーホルダーの特徴と違いを紹介します。

アクリルキーホルダーとプラバンキーホルダーの違い

アクリルキーホルダーとは?

アクリルキーホルダーとは、アクリル樹脂で作られたキーホルダーのことです。プラスチックのなかでもっとも耐久性、耐衝撃性に優れていて、ガラスより高い強度と柔軟性があります。透明度が非常に高く、軽量で硬いことから、ガラスの代わりによく使われる素材です。

購入時のアクリルは厚みが3mmくらいなので専用のアクリルカッターが必要ですが、断面をきれいに切るのは時間と技術が必要なので、専門業者にアクリルキーホルダーの注文をする方がほとんどです。

デザインを印刷する場合は、イラストレーターでデータを入稿します。データをもとに業者用の紫外線(UV)プリンターでインクジェット印刷をします。インクをアクリル板に直接吐出する印刷方法です。紫外線(UV)を照射して瞬時にインクを硬化できるので、デザインの細かい表現やグラデーションまできれいに再現できます。
アクリルキーホルダー

プラバンキーホルダーとは?

プラバンキーホルダーは、ポリスチレン(スチロール樹脂)で作られています。軽量で耐候性があります。アクリルほどではありませんが、透明性も優れています。熱可塑性樹脂なので、熱を加えると溶けて縦横の二方向が縮みます。縮むというか、もともと熱を加えて引き延ばされたポリスチレンを冷やして固めた製品なので、引き延ばされる前の形に戻ろうとしている状態です。

家にあるもので簡単に作れることから人気があり、種類も豊富です。セリア、ダイソーなど100均で手に入ります。購入時のプラバンは厚みが0.2mm~と非常に薄く、加熱すると1/4縮小します。タミヤ製のちぢむ透明プラバンは270円と少し値段が高いですが、1/6縮小するので厚みも6倍です。デザインをプラバンに直接描くか、インクジェットプリンターに対応できるプラバンを使います。どちらにしても、描いた後はオーブントースターで加熱して硬化させます。
プラバンキーホルダー

アクリルとプラバンの違い

切断の違い

業者がアクリルを切断するには、イラストレーターで入稿されたデザインに沿ってレーザー加工機でカットします。レーザー照射してアクリルを切断、穴あけ、彫刻できます。正確な動作をするので、直線や曲線、穴あけの位置など同じ品質を保つことができます。きれいな断面で品質が安定しているので販売用として作れます。
アクリルキーホルダー切断

個人でアクリルを切断するには、アクリルカッターが必要です。アクリルは、厚みがあるのでカッターで何度も刃を入れて切り落とすのではなく、切断したい直線に数回刃を入れて溝を作ります。その溝を折り曲げればパキッと割れます。曲線は、パキッと折るのではなく、少しずつ削り落として作ります。そのため、断面の品質が安定しないので販売用としては向いていません。

プラバンは、主にカッターナイフやハサミを使います。カッターの場合は、プラバンに定規をあてて数回カッターを滑らせながら溝を作り、手でパキッと折ります。複雑なデザインの場合はハサミで切り落とします。
プラバンキーホルダー切断

印刷の違い

アクリルは、業者用の紫外線(UV)プリンターで印刷します。インクを吐出した後すぐに紫外線をあてることでインクが瞬時に固まります。そのため、印刷部分がにじまずに、細い文字やグラデーションまできれいに再現できます。インクジェット印刷はフルカラー印刷が可能で発色もきれいです。印刷前には細かいほこりの除去を丁寧に行います。版代金が不要なので安価で作れるのも魅力です。

アクリルキーホルダー印刷
アクリルキーホルダー印刷

プラバンは、着色が容易にできます。インクジェットプリンター用プラバンと、プラバンマーカーを使って直接描くタイプの2種類です。インクジェット印刷の場合は家庭用プリンターで対応できます。

  • 透明タイプは、定番品なので厚みの種類が豊富です。油性マジックやポスカで描きます。
  • 不透明(フロストタイプ)は、片面が擦りガラスのような加工がされているので、細かな凹凸があるります。そのため油性マジック以外にもクレヨンや色鉛筆の使用が可能です。
  • 白プラバンは、描いたデザインが裏面から見えないようにしたいときや、両面にデザインしたいときにお勧めです。油性マジックやポスカで描きます。

どれもオリジナルデザインを描けたらオーブントースターで焼きます。

プラバンキーホルダー印刷
プラバンキーホルダー印刷

アクリルは、データで印刷をするので仕上がりが安定しています。業者用のインクジェットプリンターは、個人用プリンターと比べて、細部の仕上がりや発色がきれいで、印刷面がずれる心配もないので高品質のアクリルキーホルダーが仕上がります。プラバンは、個人用のインクジェットプリンターかマジックなどによる着色になるので、高級感というよりも、手作り感を楽しむことができます。

耐久性の違い

アクリルは、合成樹脂の中では耐候性に優れているので、屋外で使用した場合でも紫外線や雨風、温度の変化に強く劣化を起こしにくい特徴があります。耐衝撃性はガラスの10~16倍の強度がある一方で、ガラスにはない柔軟性もあります。そのため、万が一破損してもガラスのように飛散することがなく安全です。熱変形は60℃以上なので一般的な使用で変形することはありませんが、炎天下の車中や電化製品の上など長時間の放置は変形する恐れがあるので避けましょう。

プラバンもアクリルと同様で、耐候性に優れているので屋外での使用に適しています。曲げやねじりの力に対して変形がしにくい特徴があります。プラバンは硬くてもろいので耐衝撃性は低く割れやすい特徴があります。熱変形はアクリルと同様で60℃以上なので高温を発する場所での使用は避けましょう。

アクリルとプラバンを比べてみると、耐候性と耐熱性においてはほとんど違いはありませんが、アクリルは硬いだけではなく柔軟性もあることから、耐衝撃性ではアクリルの方が優れているといえます。

厚みの違い

アクリル板は1mm~5mmが多く、薄いものはあまり見かけません。業者がアクリルキーホルダーを作成する場合は、2mmか3mmのアクリル板をよく使用します。

プラバンは、タミヤ製が「縮む透明プラバン」で販売しています。厚みは0.2mmで完成品は1/6縮小します。縮んだ後の厚みは約1.2mmです。

100均の縮むプラバンは、0.2mm~0.4mmが売られています。サイズは、はがきサイズ~B4までと幅広く展開しています。完成品は1/4縮小します。縮んだ後の厚みは約0.8mm~1.6mmです。

アクリルキーホルダー
アクリルキーホルダー完成品厚み3mm
プラバン
プラバン製作前厚み0.2mm 完成品0.8mm

購入先と価格の違い

アクリル板は、アクリル専門店で必要サイズをカットしてもらうことが多いので、個包装での販売はあまり見かけません。そのため、業者にアクリルキーホルダーを注文することがほとんどです。

業者にアクリルキーホルダーを10個注文する費用
完成品のサイズ:70mm×70mm
キーホルダー無料、個包装無料
アクリル(厚み3mm):1個300円×10個=3,000円(税別)

縮むプラ板は、タミヤがインターネットで販売しています。プラモデルを販売している模型店や、ビックカメラのような大手家電メーカーでも取り扱いしている場合がありますが、事前に在庫の確認をしたほうが良いでしょう。

タミヤ製でプラバンキーホルダーを10個作成する費用
B6サイズ4枚入り:216円
完成品の最大サイズ:21mm×30mm
216円×3袋=648円+キーホルダー代金+個包装袋代金

100均の縮むプラバンは、ダイソー、セリア、キャンドゥで販売しています。

100均でプラバンキーホルダーを10個作成する費用
B4サイズ1枚入り:108円
完成品の最大サイズ:64mm×91mm
108円×10袋=1080円+キーホルダー代金+個包装袋代金

まとめ

アクリルキーホルダーとプラバンキーホルダーの特徴と違いを、表にまとめて比較しました。

アクリルキーホルダーとプラバンキーホルダーの違い
素材 アクリルはガラスより高い強度と柔軟性があり、透明度が非常に高く軽量です。プラバンも高い強度と透明性があり、軽量です。
切断 アクリルの業者用レーザー加工機のほうが安定した高品質の加工ができます。
耐久性 アクリルとプラバンはほとんど変わりませんが、アクリルの方が耐衝撃性が優れています。
完成品の厚み アクリル業者は2mm~3mm、プラバンは0.8mm~1.6mmなので、アクリル業者の方が厚みのあるキーホルダーを作れます。
価格 キーホルダーを10個作る場合は、アクリル業者に注文すると3000円くらいで、プラバンを自作する場合は、材料費1000円前後に加えてキーホルダー代金と個包装代金がかかります。

アクリルキーホルダーは、業者に注文すると、高品質の安定性・低価格・短納期で作れることから、販売を目的としたオリジナルキーホルダーにお勧めです。プラバンキーホルダーは、品質の安定は難しいですが、個人が手作りを楽しむキーホルダーとしてお使いになると良いと思います。

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