コースターにオリジナル印刷をする前に覚えておきたい5つのポイント

オリジナルのコースターを制作する際には素材や大きさ、印刷方法など、チェックすることがたくさんあります。そこでコースターにオリジナル印刷をする前に覚えておきたい5つのポイントをご紹介いたします。ポイントをしっかり押さえて素敵なコースターを作成ください。

オリジナルコースターに使われる素材について

コースターというと喫茶店や居酒屋で出てくる紙製のものをイメージされる方が多いと思いますが、さまざまな素材のコースターがあります。素材ごとの特徴とメリット、デメリットをご理解いただきベストな素材をお選びください。

厚紙

喫茶店や居酒屋などの飲食店でよく使われているのが紙製のコースターです。ふわふわとしたやわらかい手触りで吸水性がよいのが特徴です。簡単に切り出すことができ丸や四角、乗り物型、動物型など自由な形にカットできます。印刷にも適しており単色・フルカラー印刷のほか、金や銀の箔(はく)を貼り付ける箔押し、文字やロゴの型を押し付けて模様を浮き出させるエンボス加工といった特殊な加工も行えます。

  • メリット:薄くて軽い。かさばらない。価格が安い。
  • デメリット:濡れると破れる。再利用できない。
厚紙

コルク

ワインの栓やコルクボードでおなじみのコルクを素材としたコースターもご存知の方は多いのではないでしょうか。コルクの原材料はポルトガルを中心とした地中海沿岸に生育するブナ科コナラ属のコルク樫(がし)という木です。コルク樫の樹皮を剥離・粉砕し成形することでワインの栓やコースターが完成します。特徴としてはコルク特有の弾力性としっとりした手触り。また断熱性、保温性、吸湿性、吸音性にも優れています。

  • メリット:滑りにくい。軽くて弾力性に優れている。
  • デメリット:強く折ると破れてしまう。独特の匂いがする。
コルク

アクリル

耐衝撃性、耐熱性に優れたアクリルを素材としたコースターもあります。アクリルはキーホルダーやパスケースなど身のまわりにある日用品の素材でも使われていますので身近な素材でしょう。アクリルは非常に硬いため落としたり少々雑に扱っても割れたりキズが付きにくいのが特徴です。汚れもサッと水洗いするだけで落とせます。その反面、吸水性はありませんのでコップから流れ落ちた水滴を吸収することはできません。

  • メリット:衝撃に強く壊れにくい。再利用できる。
  • デメリット:水を吸わない。濡れたら滑りやすい。
アクリル

ラバー(PVC)

PVCと呼ばれるポリ塩化ビニル製のラバー素材を使用したコースターです。ラバーコースター最大の特徴は成形方法(印刷方法)にあります。紙やアクリルを素材にしたコースターは無地の本体にインクで印刷を行いますが、ラバーコースターは専用の加工機械で本体とデザインをまとめて成形するため立体感のある仕上がりとなります。指で触ると凸凹してるのがわかります。またラバー素材ですので柔らかく濡れても滑りにくいという特徴もあります。

  • メリット:柔らかい。立体的でカラフル。滑りにくい。
  • デメリット:水を吸わない。高温・低温に弱い。
ラバー(PVC)

ウッド

個性的なコースターを作りたい場合には木製のコースターがおすすめです。天然の木材を使用していますのでほかの素材にはないぬくもりを感じられます。見ため的にも高級感があり、天然の木材から切り出しているためひとつひとつ色合いが異なるのも特徴です。コースター本体には単色・フルカラーでの印刷のほか、レーザーによる彫刻加工を行えます。レーザーではお好きな形にカットしたり、イラストや文字を焼き付けて入れられます。

  • メリット:高級感がある。レーザー彫刻できる。
  • デメリット:水を吸わない。使っていると反ってくる。
ウッド

コースターに最適なサイズや厚み、形状は?

コースターというと「丸くて薄い」ものをイメージされると思いますが、オリジナルで製作する場合にはサイズ、厚み、形状をある程度自由に選ぶことができます。サイズについてはほぼすべての素材で90✕90mmが一般的なサイズとなっています。なぜ90✕90mmが一般的なサイズなのか明確な理由は不明ですが、ガラスのコップの大きさ(直径)がだいたい90mm以内だからかと思われます。厚さは素材によってさまざまですが一番薄いのは厚紙製の0.5mm、逆に厚いのはラバー、ウッドの6mmとなります。紙製のコースターは0.5mm〜2mmまでの厚さで作成できますが、1mm違うだけで見た目や持ったときの印象が変わります。また形状についてはオーソドックスなのが丸型と四角型ですが、オリジナルの形にカットできる素材もあります。乗り物や動物、キャラクターなどの形にカットすればユニークなコースターを作成できます。販促用や販売用など使用用途にあわせてサイズ、厚さ、形状をお選びください。

一般的なコースターの仕様
素材 サイズ 厚さ 形状
厚紙 75✕75mm〜100✕100mm 0.5mm〜2mm 丸、四角、オリジナル
コルク 85✕85mm〜100✕100mm 3mm〜5mm 丸、四角、オリジナル
アクリル 90✕90mm 0.5mm〜3mm 丸、四角
ラバー 90✕90mm 2mm〜6mm 丸、四角、オリジナル
ウッド 85✕85mm〜100✕100mm 4mm〜6mm 丸、四角

オリジナルコースターへの印刷について

コースター本体にはインクジェット印刷、シルク印刷にて企業名やロゴ、キャラクターなどを印刷できます。レーザー加工機があればレーザーの熱でコースター本体を削って(焼き付けて)模様を入れるレーザー彫刻も施せます。また金や銀色の箔(はく・フィルムのようなもの)を押し付けて文字やロゴをプリントする箔押し加工もできます。デザインやコースター本体の素材に合わせて印刷方法も選びましょう。

インクジェット印刷

インクジェット印刷とは印刷物にインクを直接吹き付けて印刷する方法のこと。そのため色の再現性が高くグラデーションもキレイに印刷できます。印刷版が必要ないので小ロット(少量)での印刷に向いており安価に作成できます。インクジェット印刷でプリントできる素材は厚紙、コルク、アクリル、ウッドです。

シルク印刷

シルク印刷とは印刷版と呼ばれる網目状の板からインクを押出しながら印刷する方法のこと。色は一色ずつ付けていくので色の数だけ版が必要となります。色数が多いと版代も増えていきますので小ロットより大ロット(大量)での印刷に向いています。シルク印刷でプリントできる素材は厚紙、コルク、アクリル、ウッドです。

レーザー彫刻

レーザー彫刻とはレーザーの光で表面の塗装を剥がしたり焦がすことにより文字やイラストなどを彫刻する方法のこと。レーザーの強さにより溝を掘ったり、穴を開ける、側面をカットすることもできます。印刷とは異なる趣のある加工方法です。レーザー彫刻できる素材はコルク、ウッドです。

箔押し

箔押しとは金や銀などのキラキラしたフィルムのような箔(はく)を転写させる加工法のこと。文字やロゴの形をした金型(版)を高温で押し付けて箔を定着させます。通常のインクでは金や銀は表現できないため高級感のある華やかな見た目となります。箔押しできる素材は厚紙、コルクです。

オリジナルコースターの製作にかかる費用

素材やサイズ、印刷方法が決まったところで次に気になるのは費用ですよね。はたしてオリジナルコースターを製作するにはいくらかかるのか。オリジナルコースターの製作をしている企業を複数社調査して平均額を出しました。素材でいうと一番低価格なのは厚紙製のコースターで、逆に一番価格が高いのはウッド製のコースターでした。なおロット(数量)やデザイン(色数)によっても金額は変化します。下記の金額を参考におおまかな予算を出しておくとスムーズに注文できるのではないでしょうか。

一般的なコースターの製作料金(サイズ:90✕90mm)
素材 ロット(数量) 金額
厚紙 100枚 16,800円(@168円)
コルク 100枚 19,000円(@190円)
アクリル 100枚 54,000円(@540円)
ラバー 100枚 60,000円(@600円)
ウッド 100枚 66,000円(@660円)

オリジナルコースターの用途

さまざまな素材や印刷方法で制作できるオリジナルコースターですが、完成したものはどのように活用されているのでしょうか。使用用途としては実用品、販促品(ノベルティ)、販売品の3つに大きくわけられます。実用品とはカフェやバー、居酒屋のような飲食店でコースター本来の使用用途で使われるものです。また銀行や不動産・保険の営業所、旅行代理店などお客さんと対面でやり取りする業種の店舗でも使われています。

販促品(ノベルティ)とは自社の認知や集客を目的として作成するもので、最近ではゲーム会社がカフェやカラオケ店とのコラボキャンペーン用グッズとして製作することが多く見受けられます。ドリンク注文時にコースターをランダムで1枚もらえるので、お客さんは好きなキャラクターが出るまで、また全種類コンプリートするためにたくさん注文してしまいます。ユニークなものではコースター自体が割引クーポンとなっていて、次回来店時に10%割引のようなサービスを受けられるものあります。

販売品はその名のとおり店舗やECサイトにて販売するためのものです。こちらもゲームやアニメのキャラクターが印刷されたものがキャラクターグッズとして販売されていることが多いです。丸型のコースターはまるでキャンバスのようでキャラクターを印刷するのにぴったり。複数のキャラクターで作成すればついつい集めたくなるコレクション性もあります。なおコースターを販売するのは企業だけではなく、個人の方が自作のイラストを印刷して同人イベントで販売されることもあります。

販促品(ノベルティ)

まとめ

オリジナルコースターには厚紙やコルク、アクリルなどさまざま素材があることがおわかりいただけたでしょうか。印刷方法もインクジェット印刷とシルク印刷のほかレーザー加工機での彫刻も施せます。低価格で作りたいときは紙製、デザインにこだわりたいときには木製など、使用用途や予算なども考慮しつつイメージにぴったりのオリジナルコースターを製作ください。