アクリルスタンドを印刷注文するときに確認すべき10項目

アクリルスタンドは、アクリルフィギュアともよばれ、ここ最近ではアニメグッズやアイドルグッズなど各方面で流行しているグッズです。今回はこれからオリジナルのアクリルスタンドを作成しようと考えている人に向けて、注文時に確認すべき点10項目を紹介します。

アクリルスタンド

アクリルスタンドの種類はどんなものか?

一口にアクリルスタンドといっても、最近ではいろいろな種類のグッズが登場してきています。オリジナル製作をする前に、まずは自分の作りたいスタンドはどのようなものか確認しておく必要があります。

ノーマルタイプのアクリルスタンド

アクリルスタンドはオリジナルデザインを印刷したアクリルに台座をつけて自立させ、デスクなどに置いて観賞用に楽しむ2.5次元のフィギュアです。従来のフィギュアより幅を取らずに飾れるということで、とても人気があります。置くだけでその場が華やかになるので、イベント時のディスプレイなどにも最適です。

ノーマルタイプのアクリルスタンド

キーホルダーつきのアクリルスタンド

アクリルにボールチェーンやキーホルダーを付ける場合は、二通りの楽しみ方ができます。自宅にいるときはディスプレイとして、イベント時は持ち歩いてキーホルダーとしてお使いいただけます。また、外出先で飾って写真を撮ることもできます。

キーホルダーつきのアクリルスタンド

ジオラマスタンド

複数のキャラクターと背景がセットになった、ジオラマ風のアクリルスタンドです。背景を学校や住宅街、ステージにするなど、アイデア次第でさまざまなシチュエーションを実現可能です。デスク周りのディスプレイとしても最適です。

ジオラマスタンド

アクリルスマホスタンド

スマホを置くことができるタイプのアクリルスタンドです。これを使えば、スマホを手に持たずに動画を視聴できたり、忙しい朝に時間が一目で確認できたりととても便利です。スタンドにスマホを置かないときは、観賞用のディスプレイとして楽しむことができます。

アクリルスマホスタンド

アクリルペンスタンド

アクリルスタンドにリングパーツを取り付けて、ペンをたてられるようにしたグッズです。こちらは、イベントや会社の受付、デスク周りなど様々なシチュエーションで活躍する汎用性の高いグッズです。

アクリルペンスタンド

最小ロットは何個か?

アクリルスタンドを注文する際、個人でするために10個だけ必要な場合や、企業による販促目的で100〜1000個単位で必要な場合など、用途によって必要な数はかなり違ってきます。そのため作成したいアクリルスタンドの数と業者の製造可能な個数を、忘れずにチェックしておく必要があります。

アクリルスタンドは比較的少ない数から制作できる商品で、1個から作成可能な業者も多くあります。しかし、1個だけつくる場合、単価がかなり割高になることも。何個か一緒に作ると単価がお得になるので、まとめて作成してしまうのがおすすめです。大ロットで必要なときには、数万個単位の注文を承っている業者もありますが、その場合はスタッフとの相談が必要になる可能性があるので要注意。

価格はいくらか?

価格はいくらか?

アクリルスタンドの平均的な単価は、だいたい500円前後となっており、他のアクリルグッズと比べてもそこまで大きな差はありません。作成するグッズがいつも定番品のアクリルキーホルダーばかりになってしまい、少し飽きてきたな・・・という方はぜひアクリルスタンドの制作を考えてみてはどうでしょうか。

アクリルスタンドのコストは、数量ごとの早見表をチェックすることで単価がいくらで作成できるのかがすぐにわかるようになっていることが多いので、簡単に比較ができます。その場合、片面印刷か両面印刷か、台座・スタンドなどのオプションの追加によっても違ってきますので、制作したいアクリルスタンドの様式や数量と合わせてよくチェックしましょう。

また、アクリルスタンドを選ぶ上では素材や印刷の品質も気になるところです。アクリルグッズの単価は、製造個数によっても、業者ごとにも様々。単純に最低価格が安いからといって品質が悪いということにはならないので注意が必要です。製造場所なども品質確認のポイントとなりますよ。

納期はどのくらいか?

納期はどのくらいか?

アクリルスタンドの納期はだいたい一週間ほど。他のアクリル商材と比べても、ほとんど同じ納期で作成が可能です。アクリルグッズ製造会社は比較的に短納期を売りにしているところが多いですが、オプションやロット数によっては納期が長くなる可能性があります。そのため、アクリルスタンドの作成の際には、納期の確認を慎重に行う必要があります。

サイズはどのくらいか?

サイズはどのくらいか?

アクリルスタンドは50mmの小さなサイズから300mm以上の大きなサイズまで製造が可能です。対応可能なサイズは印刷業者によって異なりますが、キーホルダーやコースターなどと違って、主にディスプレイのためのグッズであるため、かなり大きなサイズで作成することができます。この点は他のアクリル商品と差別化を図れるポイントです。お好みのデザインに合わせて、最適なサイズを選択しましょう。

デザインを作成する際には、素材の「カットライン」をサイズの基準としている企業と、印刷の「着色部分」をサイズの基準としている企業があるので注意が必要です。また、長さの単位であるmmとpxを間違って入稿してしまうと、サイズに大きく差がでてしまうため、トラブルに繋がる可能性があります。製造業者が用意した入稿テンプレートに合わせてデータの作成を行うことで、サイズ単位を間違えることなくデータの作成を行うことができますので希望サイズのスタンドを作成できるよう、テンプレートとサイズの確認を行いましょう。

アクリルスタンドの台座はどんな形か?

アクリルスタンドといえば台座パーツがあることが特徴のひとつです。どんな色や形が製造可能なのかは、業者によって様々。台座パーツは本体をディスプレイした時に意外と目にとまる所です。そのため、台座選びもアクリルスタンド作成のひとつのポイントです。

四角型や丸型の台座
四角型や丸型の台座

四角型や丸型の台座はシンプルで安定感がより高くなっています。また、ユニークな形の台座は華やかでこだわりのある印象を与えることができます。

台座に印刷
オリジナルデザインを印刷した台座

台座に印刷しない場合、キャラクターがより目出つシンプルなスタンドを作成できます。印刷をした場合はディスプレイした時の華やかさが抜群にアップします。

台紙をセットで注文できるか?

アクリルスタンドを商品として販売する場合には、業者に確認のうえ、台紙や取扱い書をセットで注文することもできます。台紙に企業名や団体名、JANコード等を印刷すればそのまま販売することができるので、アクリルスタンドを店舗やイベント、ネットショップなどで商品として販売するという人にはおすすめです。

届くときの状態は?

それぞれの部品が個々になっている場合
それぞれの部品が個々になっている場合
部品が一枚のプレート状になっている場合
部品が一枚のプレート状になっている場合

アクリルスタンドは、部品同士が個々になっているパターンと、一枚のプレート状になっているパターンがあります。部品がバラバラになっている状態では、袋から出してすぐに組み立てることができるため、個人的な鑑賞用や、イベント時のディスプレイなどで使用したい人におすすめです。一枚のプレートになっている場合は、アクリルフィギュアの部分以外の枠にもデザインを印刷することが出来るため、プレートに企業名やイラストをいれれば、販促効果を高める効果も期待できます。グッズ商品や記念品、ノベルティとしてそのまま販売・配布を行う際にはこちらのパターンがおすすめです。基本的にプレートとパーツは小さなテープで固定されているので、袋の中でバラバラになってしまうこともありません。

包装されているか?

アクリルの印刷表面は、強い衝撃を受けると傷がつく可能性があります。お客様に売り出す商品に傷がついて届いては大きな問題です。そのため、アクリルスタンドを注文する際には、梱包されているかされていないかも注目すべきポイントです。

アクリルスタンドは、一つひとつのパーツに傷がつかないよう、OPPと呼ばれるビニール袋に個包装されています。個包装されたスタンドはは10〜50個ごとにビニール袋にまとめ包装され、さらに緩衝材に包まれダンボールに梱包されます。

何重にも包装されているので輸送中にキズがつくことはほとんどありませんが、万が一キズがついていたら交換・返品の対応をしましょう。交換や返品についての詳細は購入したサイトに記載されています。なお返品については「商品到着後◯日以内」と期限が設けられている場合があるので、到着後はなるべく早くキズがついていないか検品することをオススメします。

入稿データのテンプレートはあるか?入稿時のファイル形式は?

先ほどサイズの項目でもご紹介しましたが、データ作成の大きな手助けとなるのが入稿テンプレートです。テンプレートが用意されていることで、データの作成がとても容易になります。しっかりとした入稿テンプレートが用意されているかどうか確認が必要です。入稿データはaiまたはpsdでつくることができます。テンプレートの保存形式は、古いバージョンのアプリケーションでは対応していない可能性があるので注意しましょう。

データ作成時のカラーモードは、CMYKとRGBの2種類があり、印刷物では通常CMYKモードが使われます。RGBモードのデータでは印刷の際に色のずれがでる可能性もあるため、CMYKのみの受付になっている業者もあります。RGBモードでデータ入稿をする場合は、一度コピー機などでデータを出力し、色に大きなずれが生じていないかどうか確かめることで、安心して制作をおこなうことができます。

パソコンにIllustratorなどのデザインソフトが入っておらず、自分でデータ作成を行えない場合は、印刷業者側で入稿データの作成を請け負うサービスを行なっているところもあります。データ作成が苦手な人は、一度相談してみると良いでしょう。

入稿データの作成について詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

アクリルスタンドを作る際に確認すべきポイントを10項目を紹介しました。アクリルスタンドは種類やオプションが豊富なグッズですので、それによって納期や料金が細かく変化します。その他の項目に関しても、しっかりと確認を行うことでスムーズに安心してアクリルスタンドを制作することができます。ぜひイベントや販売用にアクリルスタンドを作る際には、このページを参考にしてみてください。